第19章 転生眼
かかしサイド 続き
サスケが駆けつけてくれ、巨大な隕石から木の葉を守ってくれたことに皆歓喜した。
なんとも頼もしい部下をもて、そして一時は別の道を歩んでいたが今は同じ火の意志を持っていてくれる教え子を誇りに思った。
「かかし。おおよそのことはナルトから聞いているが、今あいつは?」
「それがね‥月に行ってしまったよ…」
そう自分で言って、自分で少し落ち込んでしまった。
「ふん。あいつならそうすることくらい予想がついただろ。何を落ち込む必要がある」
「まぁ…ね。それでもなかなかきつかったよ」
「あいつは大筒木だ。そんな生ぬるい覚悟でこの世界に残ったわけじゃない。お前もよく知ってるはずだ」
「……今日はよくしゃべるじゃない、サスケ」
俺を見下すようににらみつける、ぶっきらぼうな教え子を見て笑えた。
「サスケ…ありがとな」
「あぁ」
サスケはちゃんとわかっている。
マリがなぜ月にいったのかも。
そして、俺がいろんなことに感情を揺さぶられて疲弊しているのも。
はぁ…俺の教え子たちはなんだかんだいっても俺のことを心配してくれているんだなとうれしく思えた。
サスケがいてくれるなら、またとてつもなく大きな安心感が木の葉に加わった。
「じゃ、サスケ。被害の確認と次の攻撃に向けての再確認といきますか」
「おぅ」