第19章 転生眼
かかしサイド
満月が綺麗な夜________
俺の心はざわめいていた
落ち着かない
嫌な予感がする…
大きな不安感がどうしてもぬぐえなかった。
『かかし、ごめんね_____』
「!!」
マリの声が聞こえた気がした。
「まさか…」
もう一度満月のほうに目をむけた。
「何かくる!!警戒態勢に入れ!!」
月が接近しているようには感じなかった…となると…
「おそらく隕石だ!全員準備はいいか!?」
「「「はい!!!!!」」」
降り注ぐ隕石に木の葉の忍びたちは
それぞれの忍術や体術をつかって交戦する。
頼もしい部下達をもって本当に火影としてほこらしい。
別の里も通信上つながっており、皆ふりそそぐ隕石からなんとか里を守っていた。
さすが第4次忍界対戦を乗り切っただけのことはある。
すべてをなんとか壊し、安堵していたのもつかのま、木の葉めがけてこれまでとは違うとてつもなく大きな隕石が後ろにせまっていた。
「これは‥…」
いっきに忍び達が息をのむ______
俺自身でも、これほど写輪眼の神威があればと思ったことはないほどだった。
なんとか里を守れても大きな被害はまぬがれない…
そう覚悟を決めたときだった。
紫色の大きなスサノオと大きな雷鳴が鳴り響いた。
「「「!!!!」」」
俺の隣に降り立ったものが言う。
「あいつがいないなら、里を守るのは俺しかいない」
「サスケ‥‥助かったよ。感謝する」