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悪魔様の言うとおり

第1章 意地悪悪魔さま


右手を上げて、指を鳴らす動作をしたので。
朧はあわててルシエルの右手を掴む。

「だめ……っ、お願い……っ」



右手を鳴らせば。
またあの光がくる。
あの光。
あれは、ルゥ自身。
ルゥが朧にしたことを忠実に再現してる。
胸の先端を、舐める舌。
隠れた秘芽を剥き出しに吸い付く舌。
しかも時にそれは、ブルブルと小刻みに震えたりもするのだ。
今あれをやられて耐えきれる自信など朧にはない。


「………」


はじめから指を鳴らす気はなかったが、焦る朧が見たくて。
怯える朧が見たくて。
ルシエルは満足そうに笑い手を下ろす。
ほ、っと安堵の表情を見せる朧の細い腰を掴み、ルシエルは激しく腰を打ち付けた。


「ルゥ……っ、ルゥっ」


激しく揺さぶられて。
すがるように朧はシーツへと手を伸ばす。


「お願いルゥ、もうイきた……っ、ぃ、お願いイかせてぇ」
「だれが、イかない……っ、て?」
「ムリ……っ、ムリムリっ、ん、っああっ」
「………気持ちいいだけじゃ、仕置きじゃないからな。朧」
「ひ…っ、ぅ、ぁああっ、ああ……っ」


朧に先ほど飲ませた液体。
ルシエルの血液を薄めたもの。
人外にはさほど効果を発揮しないが、朧のような人間には強力な媚薬となる。
媚薬となる、が。
体が敏感になるだけで、達することが出来なくなる。
開放感、が、抑制されてしまうのだ。
解毒剤は、飲んだ血液のものの、体液。
つまりルシエルの射精。


「だめだめだめだめぇ……っ、イきたい、イきたい、の!!ルゥ……っ」
「なら、どーすればいいか、わかるだろう?」
「ふぁんん……っっ」


胸の先端をペロリ、と舐めてやれば。
ぎゅうぎゅうになかを締め付けてくる。



「ルゥ、ルゥ……っ」

「………っく、ぅ」



ぐん、と大きく一突きした、あと。
そのままルシエルは朧の中へと白濁液を撒き散らし。
朧もまた、襲いくる強い刺激に耐えきれず果てた。


「………」


そのまますやすやと眠りにつく朧の、汗で張り付いた髪の毛を直しながら。

「ゆっくり休みな、朧」

愛しい少女の頭を、優しく撫でた。
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