第5章 心よ、氷ごと砕けるがいい
「市丸隊長……、さっき朽木が言ったように貴女の“大丈夫”は全然大丈夫に聞こえないんですよ。それに、」
「……ひ……、……たい…………ちょ、う………っ………!」
「―――“隊長”って、一体誰のこと言ってんですか?」
「市丸……やのうて、愛美。お前、俺のこと好きか?」
「……またそれ尋きはります?平子隊長。その質問もう10回以上はされました、そんで私は毎回答えてますやろ、平子隊長のこと大好きやって」
「よし。んなら、惣右介と俺どっちの方が好きか言うてみぃ」
「藍染副隊長と隊長…? 選べへんな、そんなの。おかしなことを言わはりますね」
「かーっ、お前ホンマつまらんわ! そこは“平子隊長の方が大好きですぅ!”て言うとけやボケ!」
(隊長……っ…)
頬を伝って零れ落ちる涙に、檜佐木は気付かない。
心よ、氷ごと砕けるがいい
(記憶も想いも一緒に砕けて)
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副隊長さん達から見た成代主は不気味だけど綺麗な人、所謂高嶺の花らしき存在。でもやっぱりちょっと怖い。