第38章 もしも三番隊隊長に復帰したら
「…浦原喜助が言うには、その封印はもうどうしようもないらしい。封印式が君に馴染んでいるらしく、そして藍染が拒む為、君の中からは解き放てないようだ」
苦々しげに浮竹隊長が言う。すまない、と。謝ることはないと返す。寧ろそれで良かったのだと。藍染隊長が私に死ぬことを許してくれない真意は分からないけれど、恐らく、死ぬ時が一緒であれば多少は我慢してくれるということなのだろうと思う。藍染隊長には敵わないなと胸に手を添え柔らかく微笑むと、平子隊長が面白くなさそうに眉を顰めた。
「……兄がそれで良いなら、我等がとやかく言う資格もあるまい」
さりげなくフォローしてくれる白哉クンの不器用な優しさに、相変わらずだなあと笑うと、思い切り頬を抓られた。照れ隠しがいちいちバイオレンスなのも相変わらずだ。
「愛美、もう歩ける程には回復しているのか?」
ずいっと前に出て来た砕蜂チャンが、少し心配の色を滲ませながら私の顔を覗き込む。
「もう大丈夫や。心配してくれはってありがとさん、砕蜂チャン」
彼女の頭をよしよしと撫でると、ぴしりと目を見開いて彼女が固まる。一体どうしたことかと助けを求めて周りを見ると、日番谷クンががしりの私の肩を掴んだ。
「俺のことも呼んでみろ」
「え、え、と?」
「良いから!」
「何やのそない怖い顔して。…日番谷クン」
言うと、日番谷クンもぴしりと固まった。一体どういうことだろう。私も、俺もと次々と迫ってくる彼らに理解が追いつかない。あ、と。閃いたと言わんばかりの様子の檜佐木クンに説明を求めた。雛森チャンや砕蜂チャンが泣きそうになっていて、このままだとまたカオスになってしまう。