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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第52章 探り合いの戦





硬直状態の戦。
黒川氏の居城を包囲し睨み合いながら、
最上義光の腹を探っていた。
「義姫様の意を汲むのですか?」
「汲むわけないだろ。
大崎の所為で瑠璃を失った。
償って貰う」
そんな話をしていた政宗の処に知らせが息を切らせてやってきた。
「まっ、政宗様っ!
大群がっ…大群がっ……上杉軍が、此方にっ」
真っ青な伝達役の言葉に政宗は表情を厳しくした。

(軍神が?何故…)

「警戒準備をなさいますか?」
「…いや…
仕掛けて来る理由がない」
政宗は冷静に状況を判断しようとしていた。
無駄に騒ぐのは得策ではない。
兵達が動揺するからだ。


本陣の外には毘沙門旗をはためかせた
騎馬隊が整列していた。



軍神 上杉謙信本人はいなかった。
「援軍、だと…」
「はい、謙信様が、
大崎は我が領土を侵す恐れがある、と判断されました故」

(どう言う風の吹き回しかは知らないが…)

渡に舟。
それも大きな。

「謙信は大崎を潰す事を良しとするって事だな」
勝手な解釈で判断した政宗は楽しそうに笑った。








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