第43章 最近の姫の日常(R18)
淫に乱された瑠璃は生理的な涙を零して布団に丸まっている。
自分の思うままに瑠璃を乱し汚した政宗は、満足そうに獰猛な獣の瞳で瑠璃を見下ろし、乱れた髪を掻き上げた。
「政宗、お願いがあるんです。
鼓の叩き方、教えてくれませんか?」
「やだね。
お前が叩かなくても俺が叩いて、お前が踊れば良いだろ。
せっかく、光秀に習ったんだから」
「え⁉︎政宗っ、何でそれ、知ってるの?」
政宗の腕の中で瑠璃が驚く。
「俺を見縊るんじゃねぇよ、馬ー鹿。
習った舞踊がちゃんと出来てるか、確かめに座敷についてったんだろ」
まだ少し拗ねるようにそっぽを向いて言った政宗を瑠璃は驚きの眼で見た。
「…本当、政宗は勘がいいと言うか、
鼻が利くと言うか…隠し事出来へんなぁ〜…」
瑠璃が残念そうに長息した。
(知っていたから…)
激しく抱かれたのだと知った。
「光秀に習ったのは面白くないが、
見惚れるくらい綺麗だったぜ」
(吸い込まれそうだった…)
多分2人きりで観ていたら踊る瑠璃の手を取って引き寄せてそのまま抱いていただろう。
それに、道行く人々が振り返って見ていた事も気に入らなかった。
政宗はその気持ちは黙っておくことにした。
結局、政宗に振り乱される瑠璃の日常なのだった。