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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第43章 最近の姫の日常(R18)




「只今帰りました」
伊達御殿の玄関に入ると、
「政宗」
玄関の上りに腰掛けて、頬杖を付いている政宗が居た。

(デジャブ?)

以前も同じ光景があった気がする。

「どうされたんですか?」
「…上がってこっち来い」

(怒ってる…?とは違う、か、な?)

瑠璃は言われた通り、草履を脱ぐと政宗の前に立った。


スン…
香りを嗅ぐように顔を寄せた、政宗。
が、グイッと腕を引っ張って歩き出した。
「まっ、政宗⁉︎」
「来いッ」
政宗は後ろ手に瑠璃を引いて、ズンズン進んでゆく。


ガラッ!
バタバタ…ガラッ‼︎
バシャーンッ!
「‼︎‼︎」
お湯の中に着物のまま突き落とされた。
突然のことで瑠璃は何が何だか頭がついていかなくて、びしょ濡れのまま言葉を発せないでいた。

が、ついに、
「政宗っ!
突然何しはるんどす?
説明する口、あるんやろ⁉︎」
流石に大声で喚いた。
「煩い…」
喉の奥から絞り出された低い声。
「その毳毳(けばけば)しい匂いを今すぐ洗い流せ」
蒼い瞳の奥に炎が見えた気がした。





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