第42章 政宗、誕生日の噺ー後ー(R18)
「それについては…ごめんなさい……」
申し訳なさそうな困った弱々しい声音。
俯いてしまって瑠璃の表情は判らない。
「……」
謝られ、悟った。
(やっはり、光秀の言った通りだったか…)
「…でも…それも、私の態度のせいですね……」
(?)
しょん…と瑠璃が悔やんでる風に言って、顔をあげた瑠璃。
「私がはっきり、政宗を愛してる、といつも伝えて、甘えられてたら、政宗は
そんな風に考えたりしなかったのではないですか?」
(そう言われれば、それも一因ではあるが…)
「根も葉もないない事を想像し、
疑われ嫉妬されるのは困りますが……
(ゔっ)
愛されるのは、嬉しいです」
はにかんだ笑みを浮かべる瑠璃が、
ちょっと目を上げ政宗を見る。