• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第6章 天主での押し問答




「それを阻止する為にも、俺は戦のない世を作る為に戦うのだ」
その言葉に信念と、緋色の瞳は哀悼の色を、信長が見せたように瑠璃には見えた。
「俺の考えは話した。
貴様の思いはなんだ、申せ」
黙り続ける瑠璃の前まで詰め、片膝を付くと、クッと顎を掬い瞳を覗き込む。

緋色の瞳が厳峻と瑠璃の銀鼠色の瞳を貫く。


鼻先が触れそうに近くで、震えが来るほど威圧的な気に触れる。

(切り裂かれそうや)

「瑠璃、勿体ぶるのか、答えるつもりがないのか」
瑠璃はゴクリと唾を飲んで、渇いた喉をなんとか潤す。
「……私は……銃製造に、加担したくはありません」
信長が眼を細め、光秀は瞠目した。





※厳峻…げんしゅん/おごそかできびしい。
/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp