第39章 月がある部屋(R18)
口付けされるのも、淫らな気分にさせられて興奮するけれど、
自分から仕掛ける口付けはとてもーー…
(甘美だ)
強請っているみたいで、
それでいて攻めてるみたいな。
(変な気分になる…シて欲しいのに、
シタイなんて……)
シて欲しいから仕掛けるのだ。
ん…チュッ…くちゅ、ちゅっ……
ウットリと重ねた唇は、すぐに
ねっとりと深く舌の絡む口付けに変わる。
口内を弄って、
心の奥から身体の内側まで擽ぐられ、
既に一糸纏わない瑠璃の身体が反応を見せ始める。
「ンッ、あっ…はっ…んんっっ」
くぐもった声と共に政宗を握っている瑠璃の手に力が入る。
ゃん…あっっん…んんっ…ぅん…
チュッ、くちゅっ、ぢゅっっ…
舌が絡んで洩れる口付けの水音。