第37章 憎悪の結末
ハッキリと答えた政宗を家康が揺るがす。
「…じゃぁ、一連の事、どう責任とるんですか」
「一連?」
政宗は知らない。
「え?政宗、藤隆姫が瑠璃さんを悪者にしようとしてたこと知らなかったの?」
美弥が驚きの声を上げた。
「お前は本当に頭が空っぽだな。
姑息な女なのだぞ?
大好きな政宗兄様には知られないようにするに決まってるだろう。ククク」
光秀が笑う。
「美弥の縫いかけの着物をズタズタに切り裂いた。
森へ行って花を摘んで傷ついた。全部自作自演ですよ。
わざわざ俺の何処に薬を貰いに来てさ…」
家康が辟易した口調で話す。
「アレは瑠璃が…」
政宗が反論しようとしても
「まんまと騙されてますね。コレ見てよ」
家康が懐から出したのは、文。