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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫
第5章 光秀と参謀
弾丸だけが問題だった。
この2年の間に光秀は、堺や紀伊へ赴き、
腕の良い鉄砲鍛冶を囲い、
短銃自体は出来上がった。
「素晴らしい複製力ですね」
銃を見せられた瑠璃は本当に驚いた。
(昔の人の手仕事は現代人には到底真似出来へん……)
感心感嘆しながら銃を見ている瑠璃に、
光秀が溜め息混じりに付け加えた。
「外側は完璧だが、中身がまだだ」
その光秀らしくない溜め息が、
ひどく行き詰まっているのだ と言っている様に瑠璃には聞こえた。
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