第5章 光秀と参謀
連れて来られた場所は、鍛治屋のようだった。
「来い」
光秀に続いて中に入ると、5、6人の男性が均等に距離を取り並んで作業をしている。
「これは光秀様」
頭を下げる年配の男性が、棟梁だろう。
「⁉︎…このような処にっ…」
光秀の後の瑠璃を見留めて、焦った様子を見せた。
そんな男性を光秀が落ち着ける。
「心配するな。この女は銃のことを良く知っている。なぁ、そうだろう?瑠璃」
金色の瞳が妖しく細められた。
(銃…まさか)
「ピストル(回転式銃)を?」
「あぁ、回転式銃はそう呼ぶのだったな」
光秀の唇が薄笑に弧を描いた。