第24章 夜話合い事(R18)
「えっと……見ないで…ください…」
なんとか言った言葉を
「イヤだ」
素気無く却下された。
「〜ん〜…やっぱり…ヤだ…っ」
甘く淫ら気持ちはどこへやら、
羞恥が優り、心は完全にこの体勢を拒絶拒否している。
「い、ヤダッ」
政宗の顔を跨いだ足を避けて身体の上から、
降りようとすると、政宗がその足を掴んだ。
「まっ、さむねっ、離して下さい。
コレ、イヤだ」
必死に抵抗する。
(必死なの、な…)
「……解った…」
(無理強いする必要もないし…)
政宗の手が案外あっさり離された。
政宗の上から足を下ろし、身体の上からも降りる。
「ゴメンなさい、政宗」
「別に、嫌なものは仕方ないだろ」
申し訳なくて、俯いた。
「気持ち良くなってる時、また挑戦してもらうから、良いってことよ」
ニコニコと笑う政宗。
(理性飛ばしてから、この体勢取らせればいいんだしな〜)
(申し訳なくなって、損したっ)
怒っていいのか、悔しがっていいのか分からないけれど、なんとも恨めしい気がした。
政宗はいつも、私を真っ直ぐ見てくれるから、
私も真っ直ぐ向かっていける。
(大好き)
政宗の胸に抱きついて、私は心からそう思った。