第24章 夜話合い事(R18)
私は政宗の前でだけ、
弱い心を晒して泣く。
私は政宗の前でだけ、
ただの女になって喘ぎ鳴く。
女の悦びに ただ溺れるだけになる。
「……」
どう答えていいか分からなくて黙って政宗を見下ろしていると、
蒼い眼が細められ、唇がフッと歪められる。
「…キス、しろよ」
命令された。
私を虜にする声、口調。
(違うな)
政宗の全てが私を虜にする。
そして、暴き出す。
「ン…はっ、ん……チュッ、クチュッ…」
いつの間にか夢中で口付けていた。
柔らかな唇。
ぬめらかな舌。
時々、薄目を開けて蒼い瞳に見られてると思う。
唾液の絡まる淫音。
「はっ、んっ…っん…チュッ」
酸欠になる。
思考が霞んで身体だけが反応する。
(欲しくて…気持ちよくて…痺れる…)
酔いしれるようにキスをしていたら、
横髪を耳にかけられ、スルッと頬を包まれた。
その政宗の手を取って、指先に口付ける。