第24章 夜話合い事(R18)
「瑠璃、俺はお前を心配しちゃ、いけないのか?」
唇を尖らせてブスゥっとした口調で、
恨み言を言う政宗。
「いいえ。
心配していただけるのは、嬉しいです」
湯浴みから戻った政宗は瑠璃の部屋にいた。
(本当にそう思ってるのか?)
政宗は目を細めた。
「家では私がどうしたいか、なんて聞いてもらえなかったし、こうしたい、と申し出ても許可される訳もなく……。
兄様達に慰められるだけでした」
藤原家の様子を説明し、
「光秀様が私を必要としてくれて、
政宗が、私を思って、私を心配して
「行かせない」と言ってくれること、
とても嬉しく思います」
瑠璃は政宗を直視し、
はっきりと清廉と、言い切った。