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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第21章 文蛍





奥州の様子は安定しているようだった。
時折政宗の元に来る文には
『此方は息災につき心配無用』
いつもそう締め括られていた。

実成や小十郎がきちんと仕切っているのだろうと政宗は何も稀有していなかった。

しかし、政宗を悩ませる文がいつも一緒に届いていた。
ずっと見て見ぬふりをしていたが、
「…どーすっかなー」
政宗は溜め息に混ぜて、憂声を天井へ放った。
そしてまた、悩困の表情で文机の上の文と睨めっこをする。



(この文……)

瑠璃が突然消え、荒れ狂っていたおり、戦のついでに1度奥州へ帰還してからというもの、毎月のように届く文。
1人からではない、複数人から届く。
その為、何通もの文が重なっている。
どの文も内容はほぼ同じ。

しかし、
この度の文中の1通、政宗はどうも嫌な予感がしてならなかった。






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