• テキストサイズ

《イケメン戦国》未来から来た戦国姫

第20章 嫌ワレ毛虫来客ス





秀吉の困った顔。
「お前もやりにくいよな。
そろそろ帰って頂くから辛抱してくれ」
秀吉がポンッと瑠璃の肩に手を置いて、
「分かってくれ」と言った雰囲気で歩いて行った。



城内で秀吉の姿を見かけた瑠璃は、
らしくないほど衝動的に秀吉を呼び止めていた。
「瑠璃、なんだ?」
「あの……お客様は、いつまで…」
秀吉は困った顔をした。


(本当に私はどうしてしまったんだろう)





「瑠璃さん、羊羹たべなーい?」
と言って突然美弥が入ってきて、
針子部屋に連れて行かれ、
お茶と羊羹を出された。


美弥が針子部屋の襖を開けた途端
「キャァァー、瑠璃ぁ〜っ!」
「どうぞ、どうぞ、散らかってますけど」
「綺麗ね、綺麗っ」
「緊張しちゃう〜」
黄色い声に迎えられ驚いたが、
キャアキャア言われ、わいわい言っている間に、さっきまでのモヤモヤは何処かに忘れていた。

(女同士のお喋りも悪くはないものなんだ)

瑠璃には待て無かった時間だった。




/ 841ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp