第18章 かき氷大作戦2
朝、美弥がオロオロと瑠璃を探してやって来た。
「美弥さん、どうかされましたか?」
「はっ、はっ…瑠璃、さん…なに、して……」
肩を揺らして息を整える。
「?弓の練習です」
瑠璃はいつも通りだ。
「あぁ、それで、道場の方から…じゃ、なくってっ。
信長様がいないのっ!」
青い顔、心配そうで必死。
だが、瑠璃は麗雅に悠平としている。
「政宗も居ませんよ?」
「え?」
「ふふふ…盗賊の処にでも行ったんでしょうね」
可笑しそうに笑った。
そんな瑠璃を美弥はポカンと見る。
「あの2人なら大丈夫だと思いますから、
美弥さんもそう、心配なさらないで」
瑠璃は無言で立っている謙信を見上げて
「そうでしょう?謙信様」
同意を求めた。
「まあ、そうだな」