第18章 かき氷大作戦2
結局、
信長と政宗が盗賊に取り入って仲間になり、
盗みを急かし、内部工作 又は、仲間割れをさせる、と言うことで纏まった。
2人の性格通り、細かいことは考えず、
その場の様子で適当になんとかする と言うのが作戦だそうで、少々不安が残る。
が
「まぁ、任せとけって」
「悪い様にはなるまい」
2人は自信満々に笑う。
こう言った面白いコトが大好きな2人だが、
何はともあれ最強の武将である。
(何とかなるよ、ね…)
(まぁ、何とかするでしょう)
翌日から佐助は町外れの甘味屋に張り込み始めた。
「佐助が情報を持ってくるまで、一旦小休止だな〜」
信玄がのーんびりと伸びをする。
佐助はわかったこと、気になったことがあれば、逐一、文を寄越した。
甘味屋の商いの様子。
出入りする男達の人数や人相。
その他諸々を小まめに記していた。
「人相を絵に描いて寄越すのはいいが…
ヘッタクソだなぁー」
「本当にこんな人相なんでしょうか…」
ペラっと佐助の描いた絵を掲げる政宗に、
不安そうに瑠璃が呟く。
「うっわぁ〜、コレは…佐助くんは画伯だったんだね〜」
流石の美弥も苦笑いだ。