第17章 かき氷大作戦
「信長様、政宗さん、随分 早い到着ですね。
俺は驚いてます」
驚いてない佐助の顔の口だけが驚いていると言っている。
「おいおい、相変わらずだな。
本当に驚いてんのかよ。
その無表情は家康といい勝負だぜ〜」
政宗が まったく…と言った様子で苦笑する。
「家康公と⁉︎
それは、是非、勝負したいですね」
家康の名を聞いた佐助が、興奮を露わにする。
「本当に、佐助くんは家康が好きだねー」
美弥がホンワカと笑う。
「ほーんと、家康の何処が良いんだか。
俺の方が断然良い男だろ」
「はい、政宗さんも、良い男です」
(「も」なんだ。佐助さんは「家康リスペクト」なんだな)
と考えつつも瑠璃は話を戻す。
「佐助さんがお2人を呼ばれたんですか?」
「信長様に俺が行き先を知らせる文を送っておいた。
何かあっても(俺も)困るからね」
と佐助が瑠璃と美弥を見ながら話す。
「え"ーーっ、ひどーいっ。
氷を持って帰って驚かせようと思ってたのにーっ」
佐助の常識ある行動を非難しつつ嘆く美弥に皆、苦笑気味だったが、
これで、どうやら全員集合のようだった。