第17章 かき氷大作戦
一方、
政宗が天主に参上していた。
「信長様、瑠璃が美弥と出掛けると言って出掛けたきり、戻って参りませんが、美弥から何かーー…」
みな言わずして、信長が紙を投げて寄越した。
「……ハァァ〜…あ、い、つ、らーっ」
『信長様。
寒い場所に氷を頂戴しに行ってきます!
必ず、氷を持って帰ってきますね』
とだけ書いてあった。
「何処に行くかは書いてねぇし…。
何処に行くか言ってから出掛けねぇし。
心配するこっちの身になれよ〜」
書き置きをして来たと言う美弥を心配していた瑠璃だが、自身も
『政宗、美弥さんと少し出掛けて来ますね。ちゃんと帰って来ますから』
とだけ言って出て来ていた。
政宗がため息ばかりを吐く。