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《イケメン戦国》未来から来た戦国姫
第16章 秘密事
夏
爽やかに平原に風が吹き抜けた。
膝上まで高く伸びた草を、
ザワザワと揺らして抜ける風の音を
パァァーーンッ
甲高い銃声音が、掻き消した。
〈風音に 割り入る夏の 蝉の声
瞬刻 静か 命 短し〉
光秀が草をかき分け、歩いて来る。
「帰るか」
その言葉を、その声音を、
もう何度聞いただろう……。
「…はい…帰りましょう」
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