第14章 姫達と献上品
美弥と瑠璃は信長に呼ばれ、天主に居た。
「お前達を呼んだのは他でもない、
外から来た献上品や宝物を見せてやろうと思うてだ。
気に入った物があれば持って行くが良い」
信長は得色としてそう言った。
「本当ですか⁉︎どんな物があるんだろう。
洋服有ったら良いなぁ〜」
美弥が瞳をキラキラと輝かせている。
それを見る信長は満足気に笑っている。
宝物部屋には、
スペイン、オランダ、ポルトガル方面からもたらされた美しい西洋の物。
装飾品にはネックレス、指輪、イヤリング、
ヒールの革靴、ドレス、羽飾りの帽子。
他にも手鏡、宝石箱、食器類、壺、ガラスの万華鏡、などもあった。
「うわぁ。手縫いでこの細かさ!
刺繍も、レース編みもすっごく精密で綺麗っ」
美弥は感嘆の声を上げながら、服飾品を見ている。