第13章 政宗愛抱ス(R18)
政宗の膝の上、抱き締められて手を繋ぎ、
指を絡めたまま口付ける。
もどかしくてギュッと手に力が入って、
カチッと指輪がぶつかる硬く高い音がした。
『隣り同士、触れ合ってられるだろ』
(政宗ー…)
思い出して瑠璃は胸を甘く締め付けられた。
久しぶりの口付け。
だから、優しくなんてない。
気持ちが急いて、
堪らなく、もどかしい。
一度 口付けたら、抑えられなくて、
奪い尽くすような。
離れない唇に、息までも吸い尽くされそうだ。
(息っ)
「っんっ…んんッ」
(激し……)
常識も、理性も、一瞬にして吹き飛んで、考えられなくなる。
ぅンッッ…ぁ…フぅん、はっ、はぁ…
夕暮れの陽射しが障子に透けて入る
橙色の部屋に、苦し気にだが、
艶やかに溢れ始めた吐息。