第13章 政宗愛抱ス(R18)
「さっ、さぁっっ、瑠璃様、
お疲れになったでしょう。
湯浴みなさって下さいませ」
グイグイと玄関に上げられ、押され、
あれよと湯殿に押し込められた。
瑠璃が湯浴み中、外では
「瑠璃様がお帰りになったって?」
「ようやくお帰りですわ!」
「政宗様の溜息も聞かなくてよくなるわね」
「寂しそうなお顔は見ていて心が痛んだわ」
「けど、溜息のわりに、イライラされてましたしねー」
「平穏が戻って来たわっ」
何時ぞやの家康と同じ言葉を女中達全員が口にした。
湯浴みを終えて、さっぱりした瑠璃だったが、内心、冷や汗をかきながら、
仏頂面の政宗に向き合って座っていた。