第12章 フェスティバル
爆発と共にかっちゃんの声が響けば、下には氷の上を走り追いつこうとする轟と、それに続く希里の姿。
しかし僕のスピードもどんどんと落ちていき、近づいてくる地面に思考を巡らす。
(…やばい!失速、そりゃそうだ。これじゃすぐ抜かれる…!着地のタイムロス考えればもう一回追い越すのは絶対に無理!)
(くっそだめだ離すな!この三人の前にでられた、一瞬のチャンス!掴んで…離すな!!!!)
鉄板を再び掴み直せば、轟くんとかっちゃんの背中に足を載せる。そのまま回転を利用して思いきり鉄板を地面へと叩きつければ、またもや地雷の爆風があたりを包み僕を前へと押し出してくれる。
なんとか地雷原を超え、簡易れずに走り出す。
そのまま三人を背に無我夢中でゴールへと走り続ければ、なんとか僕は一位の座を手にした。