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あなただけを…

第59章 ➖溶け合う➖*



上体を起こした後に立ち上がり
靴を脱ぎ捨て
私は髪を解く…
手こずりそうな部分は自身で脱ぎつつ
お互いの服や身に付けていた物を脱がせていく

そうこうしているうちに 
お互い下着だけの姿へとなり
ベッド上で向き合って座っていた…

『これはこれで…なんだか恥ずかしいね…』

「そうです…ね…2度目のはずですが…
 1度目より緊張しますね…」

『ははっ…。お互い気持ちも伝えたからな…
 そう言った意味では初めてだからかな?
 そうだと嬉しいな…』

「あぁ…そうですね…。
 心情の変化でこうも違うのですね…。
 なるほど…勉強になりますね」

『ちょっと、アズール…
 そんな事まで勉強しないでよ…』

アズールを見てため息を吐くと

少し意地悪そうな表情をした彼が近付いてくる

逃げる様に後ろに下がると
頭上の窪みへと行き着く…

「フフッ…もうこれ以上は逃げられませんね。
 サラ…今日の僕は抑えが効かないかと
 思います。すみません…先に謝っておきます
 …それでもいいですか?」
 
そう言って真っ直ぐ見つめてくる
あなたの表情に耐えきれなくなり
赤面してしまい顔を逸らす…

そんな私に近付き彼が口を開く

「サラ…その表情も僕に見せて下さい。
 あなたはもう僕のもので…僕もあなたのもの
 …そうでしょう?…なら、その顔で僕を
 見てくださいよ…ねぇサラ…」

最後は耳元で囁かれ、更に顔が熱く
赤くなるのを感じた…
言われた通りに彼をみると…
優しい眼差しのあなたが見えた…

「そんな顔をしてらしたんですね…
 サラ…もう我慢できそうにありません。
 最後までいいですか?」

『……うん』

そう言い頷くと
前から包み込む様に手を回され
背中の3段ホックを外し
そのまま取り去りと
向き合う形へとなる
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