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あなただけを…

第64章 ➖弱点?➖



「…フッ…仕方がありませんね。
 海の様に深く慈悲に満ちた僕ですからね…。
 但し、罰は受けて頂きますからね?」

記憶が戻る前のあの冷たい笑みを私に向ける

「ほぉ…そうなのか…。
 君はアズールとの契約で力を得ているのか。
 魔法薬学が得意だったのもそれで…?」

『えぇ、そうですよ?
 寮長に対価を払えば大抵の願いは
 なんでも叶えて下さいますからねぇ…。
 本当にお優しい人です。ねぇ、アズール♡』

「フフッ…頑張りあっての事ですがね?
 …少しあなたには甘くなってしまう」

「優しいし、甘やかすねぇ…。
 そうか、なるほどな……。
 いや、君たちの邪魔をしてすまなかったな
 俺はこれで失礼するよ…」

そう言い立ち去る彼を見えなくなるまで見送る

「行きましたね…。 サラ先程のは…」

『ふふ…これが終われば昼食よね?
 その時に…ね?まぁ、私達に時間はあるしね
 それに…あなたは今から私と特訓ね?
 さぁ、力を抜いて?楽しい事だけ考えて……』

その後
飛行術のコツを教え
1mの高さは安定して飛べる様になった

授業が終わり着替えを終え
2人で廊下を歩いていると…
例の人物に呼び止められた

「あぁ…やっとみつけましたよ…貴方たち!
 今回の件で話がありますからね?
 私について来て下さい!!」

有無を言わさないと言った感じで
彼の跡について行く
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