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あなただけを…

第53章 ➖約束の日➖





放課後…


=図書室=


1人用の机に座り
返却された魔法史の小テストを置き
ソレを見てため息を吐いていた

(はぁ…ネットにしか論文記載してないとか…
 ありえない…。これじゃ今後の点数が…)

魔法史は新史料に基づき回答が変わる為
常にチェックはしていた…だか
今回はネットにしか掲載されていなかった
論文から問題が出題された為
回答する事が出来ない部分が多数出てしまった

『あぁ〜!もう!スマホ欲しい!!』

苛立ちからか
思わず天井を向いて声に出してしまっていた

「やっほ〜♪
 サラちゃんスマホ欲しいの〜?」

私の目の前にヒョコッとケイト先輩が現れた


『わ!?ビックリした…。
 え?はい。不便なのでそろそろなぁ…と』

「驚かしてごめんごめ〜ん♪
 そっか…じゃあさぁ…
 驚かしたお詫びに最新機種安くしてくれる
 お店、紹介したげるよ〜?
 えっと…ちょっと待ってね?……あった!
 はい!コレあげる」

『え?ん?名刺…いや、チラシですか…』

ケイト先輩が差し出したのは
名刺サイズのチラシ
スマホの写真に店の住所と
小さな地図まで記載されていた

「ソコはけーくんのオススメのお店なんだ〜。
 …今度スマホ選びデートとかどお?」

『えっと…気になる人がいるのでデートは…
 …ごめんなさい』

「あちゃ〜…そっかぁ。残念。
 じゃあさ、買ったらアドレス交換だけしよ?
 それならどうかな…ね?」

『あ、はい。アドレス交換なら大丈夫です』

「やった♪忘れないでね〜?
 って…あ、急がなきゃだった。またねー」

『ありがとうございましたー!』

手を振り
走り去る先輩にお礼を言う私

(フフッ…嵐のようだったわねぇ。
 あの人…私に興味無いものね…。
 まぁ、助かったからいいか。
 今から行ってみようかな?
 多分アズールはラウンジだし…2人は…
 今日が最終日だから…追いかけっこかな?)


魔法を使い自室へと戻る私
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