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あなただけを…

第49章 ➖子守り?➖



『さてと…フロイドどうしたの?
 そんなにご機嫌斜めで…』

いつの間にか
木にに靠れる様にして足を伸ばし
座っている彼に問いかけてみる…

「………」

私を見つめ無言で手を広げるフロイド

『ん?乗ってギュッてしてほしいの?』

「………」

無言で、数回頷く彼…

彼の足を跨いで、彼の腿に座り
優しく抱き締める

『ん〜?コレでいいの?』

「…ん…いい」

時折擦り寄るフロイド
チリンと耳飾りが音を鳴らす

その音が物悲しげで
今の彼の心情を表していたのかもしれない

『ねぇ…怒ってたんじゃないの?』

無言で頷いてから口を開く君

「…だってさ…あんなちっせー傷くらい…
 そんな怒んなくてもいいのに…なのにさ
 …オレちょー頑張っただけだし…」

『フロイド…。
 あなたは優しいけど、ドコか不器用よねぇ。
 仲間内でもそうね…人知れず傷ついてさぁ』

「…そんなんじゃねーし。…多分」

(ふふっ…。多分って付けてる時点で
 自分でも気付いてるんじゃないの?
 まぁ、3人共そんな感じだけどね…)

『そうね。
 違うってことにしましょうか。この学園じゃ
 それは…隙になり兼ねないからね。
 それで、なにがあったのよ?』

口を開きはじめた彼から
事の顛末を聞いて
驚いた…
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