第38章 ➖突撃➖

「さっきから聞いてりゃ……
　どいつもこいつもきにいらねぇ！！」

「「「！？」」」

「ジャ、ジャック！？どうしてここに？」

「ん？君は……
　頭にイソギンチャクがついていませんね
　今はスタッフ・ミーティング中です
　部外者はご遠慮いただけますか？」

「グルル…部外者だと？
　俺は、自分の力で勉強した奴らと
　真っ向から競い合って勝ちたかったんだ…
　それが、あんたのせいで台無しになった
　…充分に当事者だろうが！」

『ははは！ジャック…君は本当に真面目ねぇ。
　一応まだ関係者もいるよ〜？ね？寮長？』

「は？…あなた……
　それにその格好は…一体どうしたんです？
　転寮でもされたんですか？」

『フフッ…。寮長ったら…そんな意地悪を…
　まだ、オクタヴィネルの寮生ですよ？
　それに…制服はただの気分転換ですよ？』

「みんな！
　オレ様たちを助けにきてくれたんだゾ！？」

『グリム…残念ね。
　話は聞かせてもらったけれどねぇ。
　この件、寮長に非はないから…
　今回はパスよ。君達の手助けは出来ない』

「勘違いすんなよ！
　俺はここにいる全員が気に入らねぇんだ！
　どっちの見方をするつもりもねぇ！」

「お前らなにしにきたの？」

「いや、オレ様…
　お前たちの言葉で目が覚めたんだゾ！
　実力で勝負すればいい！…つまり…
　アズールから実力行使で契約書を奪って
　破り捨てれば…無効なんだゾ！」

グリムの声がラウンジ内に響き渡ったのだった