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あなただけを…

第38章 ➖突撃➖


−カチッ−


スポットライトが辺りその場所にはあの子…

「これはこれは、
 成績優秀者上位50名からあぶれた
 哀れなみなさん…
 ようこそ。モストロ・ラウンジへ…
 みなさん僕のことはよ〜くご存知でしょうが
 改めて自己紹介を…
 僕は、アズール・アーシェングロット
 オクタヴィネル寮の寮長であり…カフェ
 モストロ・ラウンジの支配人であり…
 そして−−−
 今日から君たちの主人になる男です』

『はぁ…やっぱりねぇ。
 アズールがイソギンチャク達のパパね…』

「なっ!?…え?
 それはちょっと違うんじゃねぇーか?」
 
『ふふっ。冗談よ…続きを聞こう?』

「君たちは僕と勝負をして、負けた…
 契約に基づき、これから卒業までの間
 僕の下僕として身を粉に働いてもらいます」

「ちょっと待った!こんなん詐欺だろ!」

「たしか君は、1年生のエース・トラッポラさん
 でしたね…詐欺だなんて人聞きが悪い…
 僕は契約通り君に完璧なテスト対策ノートを
 渡したはずですよ?しっかりこなせば
 90点以上は取れたはずだ」

「ああ、確かに取れたぜ、92点!」

「それは良かった!
 お役に立てたようでなによりです」

「でも、対策ノートを渡した相手がこんなに
 居るなんて話は聞いてねーよ!」
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