• テキストサイズ

あなただけを…

第33章 ➖家族の元へ➖



怒りに任せ魔法を発動させたものの
それでも彼に本気で攻撃を仕掛けるなんて
出来なかった…

あの場所から去り
特に当てもなく歩いてた…
いつの間にか陽が沈み
辺りは薄暗くなっていた…

(はぁ…抑えたとはいえ、もう少し他の
 やり方があったハズよね…大人気ないわ…)

『もっと良い方法があったよね…はぁ…』

先程の出来事を思い出し
自分自身に嫌悪感を抱いていた…

すると…
どこからか小さな子供の声が耳に入る


「おじたーん…おじたんドコー?」


声のする方を見ると…
キャラメルブラウンの髪色の
獣耳の男の子が1人
キョロキョロと辺りを見渡し
”おじたん”を探している様だった

『ねぇ…ボク…1人でどうしたの?』

その子の目線に合わせる為
身をかがめ彼の目線に合わせ
声のトーンも少し高く
そして優しく話しかける

「ん〜?おねぇたんだぁれ?」

『私は…サラだよ?』

「サラおねぇたんね…ボクはチェカだよ」

『ふふっ…チェカくんね?よろしくね。
 ねぇ、チェカくんはおじたん?
 を探してたみたいだけど…チェカくん
 がよければ一緒に探してもいいかな?』

「うん!あのね!おじたんは……」


レオナ・キングスカラーの甥っ子
である事がわかり
2人で話しながら彼を探す事にした

(マジフト前に色々あったし…
 その後試合よね…保健室かな?)

「……カッコよくて…それでね!僕ね…
 いつもおじたんにお手紙書いてるの!」

『そうなんだね〜。チェカくんは優しいね。
 ふふっ…おじたんが大好きなのね』

「うん!僕おじたん大好き!」
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp