第3章 私と彼の約束
彼からは想像もできない言葉に私は驚いてしまった。
それと同時に一ノ瀬くんの高校生らしい一面を見れた気がして、嬉しかった。
「一ノ瀬くんって意外と可愛いとかあるんだね笑」
私の言葉に彼は思わず、私の顔を見た。
そのとき私は初めて彼と目が合った。
その目は瞳が大きくクリっとしている…
私は思わず目を逸らした。
こんなに純粋で透き通った目を見たことがない…
一ノ瀬くんってほんと何者…。
「あやさんはクレープ好きですか?」
「えっ!?わ、私も好きだよ!チョコバナナ美味しいよね!」
彼から質問してくるなんて…
「僕…生クリームが苦手で…だからカスタードがいいんです。」
「そ、そうなんだ〜…」
こだわりあるくらい好きなんだ…なにこのギャップ……
私は思いつきで
「それじゃ今度一緒にクレープ食べに行こうよ!」
内心断られるだろうと覚悟していた。
………。
やっぱり…。
「うん。行きたい…。」
「え!?う、うそでしょ??ほんとに!?まじ!?」
「うん。」
私はスキップしながら家に帰った。
これが私と彼の初めてした約束。