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何故か気になるあの男子

第1章 出会い


兵庫県にある夢谷学園の高校2年のあや。

スポーツ万能で学力テストではいつも学年上位をキープ。黒髪でショートカット。カッコ良くも可愛くもあり、クラスの人気者で誰からも慕われる存在。

しかし、何不自由のない毎日にあやは飽きていた。



さらに周りのイメージと本当の自分がかけ離れていることにも苦しんでいた。



「いつも笑顔で誰にでもいい顔をする自分が大嫌い……」











ある日、クラスに男の子の転校生が来るとウワサが流れた。


クラスの女子たちは「イケメンが来るかな!?」などと盛り上がっているが、私は興味がない。






だって私は…女の子が好きだから。


実際に付き合ったことはないけど、女の子からの人気もあるしラブレターが下駄箱に入ってたこともある。


いつも私の視線は可愛い女の子に向けられるし、男子は下品で子供っぽい。



女の子とキスしたいし、それ以上のことも想像しちゃう…




私っておかしいのかな…








担任の先生が教室へ入ると、クラスメイトたちはキラキラした目で前を向く。


「みんなそんなに転校生が気になるのかな」


「今日は神奈川県から転校生が来ている。まぁ、早速入ってもらおう。」



ガラガラガラ……



「どうも。神奈川県から来ました。一ノ瀬ルイです。よろしくお願いします。」



その容姿は絵に描いたような根暗男子。ボサボサで目にかかりそうな前髪に黒縁メガネ。


話し方もボソボソで後ろの席までよく聞こえない。


背は高いが、顔はずっと下を向いている。







クラスの女の子たちの声が手にとるようにわかった。


あーあ。ハズレだわ〜…






周りの反応とは逆でなぜか私は彼が気になった。



クラスの男子とは違うミステリアスな大人のような……



よく分からないけど彼から目が離せなくなった。



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