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イチオクノホシ【気象系BL】

第3章 Kissから始めよう


その後もじーっと櫻井を観察してみたけど、全く普段と様子は変わらなかった。


なんだよ…

動揺してんのは俺だけってこと?


つーかさ
もしかしてあんなお堅い感じだけど
あんなキスなんてどうってことないくらい経験豊富とかじゃないよな!?


いやいや、待て!
俺だって経験はそこそこあるのに、この動揺だぞ!?


まさか…

櫻井ってアッチのヤツ…?


そういや
前に相葉が、櫻井は彼女が出来たこと一度もないって騒いでた気がするし…

あんなに顔がいいのに女に興味ないってことは
やっぱソッチの人ってことだよな…?


そっか…

櫻井って男と付き合ってんのか…


じゃ、じゃあ、当然男とセックスだってするんだよな…?

あのぷるっぷるの唇で、アンアン喘いだりすんのかなぁ…?

んで、あのプリプリした尻の穴に、でっかいのを……


「…なに?さっきからじっと見て」

櫻井を見ながら妄想を爆発させてると、当の本人が不機嫌そうに眉をひそめながら近付いてきた。

「え、あ、ごめんっ…」
「なんか言いたいことあるんなら、はっきり言えば?昨日、俺が上に乗っかったこと、やっぱ怒ってんだろ」


上に乗っかったって…!

騎乗位ってことですかぁ!?


「なあ?怒ってんならハッキリ言えよ」
「あ、いやっ!なんでもないっ!つか、別になんも怒ってないし!」
「じゃあ、なんでそんなに睨んでくるんだよ」
「え?別に睨んでなんて…」
「翔ちゃん、大変だよ~っ!」

ぐいっと櫻井が距離を詰めて。
思わず、そのぷるぷるした唇に視線が吸い寄せられた時。

相葉が叫びながら俺らの間に割り込んできた。

「雅紀、どうした?」
「知念がね、インフルエンザだって!明後日の文化祭、間に合わないって!」
「え?インフル?こんな時期に?」
「そうだって!どうしよ~!?メイドちゃん、数足りなくなっちゃうよ!しかも、知念が目玉だったのに!」
「そうだな…困ったな…」

二人のやり取りを聞きながら。


『クラス委員君をメイドにしてくれたら、彼女の友だち紹介してやる』


悪魔(智)が、俺の耳元で囁いた。

「じゃあ、櫻井がやればいいじゃん。クラス委員だし」
「はぁ!?」

俺の言葉に、櫻井の綺麗な形の眉がぎゅっと真ん中に寄せられた。


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