第2章 不言色 ―いわぬいろ―
「なんで、朝からこんな元気なんだよ~あんなに出しといてっ!」
「だってしょうがないじゃんっ!朝だもん!ニノだって同じだろ~?」
俺も負けじと、ニノのにのちゃんに手を伸ばしたら。
俺と同じレベルの硬さのソレが。
「ほ~らねっ!」
「…だって、朝だもん…」
自分から話を振っといて、なぜか恥ずかしがるその姿がめちゃめちゃ可愛くて。
つい、にのちゃんを握り込んだ手を、ゆるゆると動かした。
「あ、ちょっ…ダメっ…」
「なんで?気持ちいいでしょ?」
「気持ち、いい…けど…」
「…ほんとにダメなら、止めるけど?どうする?」
そう言って、手を止めて顔を覗き込んだら。
ふいっと目を逸らされて。
でも、俺のを握ってる手を、ゆるゆると動かしてくる。
「ふふっ…」
「…なに、笑ってんのよ」
「ううん、なんでもないっ」
そういう素直じゃないとこも
可愛いなぁ~♪
俺はその細い腰に空いてるほうの腕を回し、ぴったりと身体をくっつけて。
同じ状態のオレとにのちゃんもくっつけて。
2本を一緒に手で包み込んだ。
「えっ!?」
「一緒に、シよ?」
ニコッと笑ってやると、恥ずかしそうにまた目を逸らして。
でも、俺の手に自分のをそっと添えてくる。
ホントはちゃんとセックスしたいけど
昨日、ちょっと無理させちゃったかもって思うし…
二人で一緒に気持ちよくなれれば
それで十分満たされるから
「あっ…あっ…まさき、気持ちいいっ…」
「ん…ニノの、またおっきくなったね?」
「っ…まさきだって…一緒じゃんっ…」
「うん…だって、すげー気持ちいいもん」
「あっ、あぁぁっ…いいっ…」
最初は恥ずかしそうに俺の手に添えてるだけだったのに、いつの間にか自分から積極的に手を動かしていて。
貪欲に快楽を貪ろうとする姿に、俺の興奮も一気に上がった。
「くっ…はっ…だめ…イキそうっ…」
「いいよ、イッて」
「や、だっ…一緒がいいっ…」
そんな可愛い一言が、また俺の隙間を一個埋めてくれて。
「ん…一緒に、ね…?」
「う、んっ…あぁっ…イク…イクイクッ…」
「っ…イクっ…」
同時に、手を熱く濡らして。
「ニノ…」
「雅紀…」
気怠い余韻のなか、とびきり甘いキスを交わした。