• テキストサイズ

イチオクノホシ【気象系BL】

第2章 不言色 ―いわぬいろ―




「…じゃ、イレ、るよ…?」
「…ん…」

ゴムを着けようと、少し離れた身体を迷わずに引き寄せる。

「いい…そのまま、きて…」
「でも…」
「…まさきが嫌じゃ、ないなら…」

じっと見下ろすその瞳に、泣きそうな顔した俺が映ってる…

「…ほんとに、いいの?」
「…そんなこと、聞かないでよ…ほら、早く…」

小さく頷いた彼が、ボトルから透明な液体を出して掌で滾りに纏い、
熱く誘う俺の後ろに押し当てた瞬間…

目尻を熱いものが滑り落ちた。


「…んああっ…い゛…」

久々に感じる強烈な圧迫感と焼けるような痛みに、思わず反射で身体がずり上がる。

そんな俺の腰を抱え直し、

「…ニノ…無理だよ…俺もう、止めらんない…」

切羽詰まったような…
それでも優しい響き……

「だい、じょうぶ…だから…もっと、奥まで…きて…」

「ニノ!!」


ゆっくりと…雅紀が俺の中に入ってくる…
止められない、何て言いながら、
俺の様子を見ながら…少しずつ…でも確実に…

「…ああ…ニノの、中…凄い…きつくて、熱い…」
「…まさき、まさ…き…」

零れた涙を、そっと唇で追いかけて拭ってくれた。

久々にソコに感じる、圧倒的な存在感…

詰めていた息をゆっくり吐いて、脚を雅紀の腰に絡めた。

「…なんか…絡みついて、くるんだけど…ニノの、ここ…」
「…えっ…そんなの、分かんないよ…まさき、大き、すぎな~い?」
「だって…ニノが可愛くって…もう、俺、さっきから、余裕ないもん…」
「んふふふ…嬉しい…」


可愛い…って。
そう笑う雅紀は、やっぱり太陽みたいに温かくて…
俺をすっぽりと包んでくれる…

久々に受け入れたソコは、ジンジン鈍く痛むけど、
心は、満たされていた。


/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp