第1章 協奏曲 ─concerto─
【翔side】
この声に、いつもやられてしまう…
余裕かまして、理性的にいきたいんだけど。
まあ、この人の漏れ出して溢れる色香の前では、俺の抵抗なんて嵐の中の小舟みたいなもんで…
あっという間に撃沈するんだ。
「ああ、翔ちゃん…ソコ、イイィ…」
新品のローションは、ことのほか滑りもよく(←同じですけど…)あっという間に智くんのソコは、オレの指、3本を飲み込んでいた。
バラバラに動かしたうちの中指が、彼の『イイトコロ』を何度も擦り上げた。
大きく震えてシーツを掴んだ手がいやらしい…
「どうする?…一回、イッとく?」
何度もソコを押しながら聞いてみると、智くんは、
「いやだよ…今日は、翔ちゃんと一緒がいい…」
「…でも…さっきから、こっち…きてるじゃん?」
そう言って、硬く勃ち上がった尖端をぬるりと撫で、その透明な汁を智くんに見せた。
「…もう///見せないでよ…」
「だってさぁ~…」
「今日は、翔ちゃんのでイキたいの!生で、いっぱい、翔ちゃんのこと、感じたいの!」
……あっ…そう…(←赤面)
「じゃ、もう、イレて、いい?」
「…うん…きて♡」
小首をかしげて、少し儚げにも見える笑顔で、智くんが俺を誘う…もう、イレて欲しいと…
……計算なのか?
それでもいい…そんなの、どうでもいい…
今、この瞬間の、大野智が欲しいんだ…
両脚を抱えさせて、俺は『生で』彼の中に割り入った。
「あああっ…凄い…きつっ…」
きついとか言いながら、
蠢き…奥へ引き込んでいくのは、智くんの方じゃんか!