第4章 紫苑の空
翌日。
カトレア達にドールの新人として、ツンベルギア・アングレカムが入社したと対面させた。
ツンベルギアは、以前働いていた時に名前を偽っていたことと無茶な依頼をしてしまったことを丁寧に謝り、ヴァイオレットのような人を結ぶ手紙を書くドールになりたい、と真っ直ぐ伝えた。
カトレア、エリカ、アイリスは一瞬戸惑った顔をしたが、クセでミオソティスと呼んだらごめんね、と笑顔でツンベルギアを受け入れた。
C.H郵便社に代筆の依頼をすれば、彼女はどこへでもやってくる。
フリルの付いた水色の傘と、少し凹んだ水筒を友に。
コンコン
お初にお目にかかります。
お客様がお望みならどこでも駆けつけます。
自動手記人形サービスーーー
「ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
~Fin~