第7章 目覚めよ、汝
ため息まじりに視線を外した。
瞬間。
「━━━ぇ」
さっきまで押し付けられていた壁から見えていた黒板が、消えて。
代わりに視界にうつりこむのは、窓。
それから。
ヒヤっとする、机の、感触……?
「……やられっぱなし、好きじゃないな」
「ちょ…っ、待って!」
「待たない」
じたばたと足を動かして。
顔だけで振り返ろうとしても。
後頭部が押されて頬が机にくっついた。
「………ぃ、った」
両手が背中で一纏めにされて蓮の片手に捕まってる。
上半身がまんま机にうつ伏せに押さえつけられて。
唯一動く足も蓮の足に片足が絡み取られて身動き出来ない。
「他の男と寝たいくらい、飢えてんの?真白」
「………」
低く冷たい声。
いつか、聞いたことあるこの声。
「ちゃんと犯してあげるよ、今ここで」
「蓮……っ、手、いたぃ……っ、離してっ」
「なんで?真白が望んだんだよ?」
後頭部から離された手、が。
後ろから下着をずらす。
「ま……っ、蓮嫌だ…っ、こんなの望んでないっ」
「望んだか望んでないかはもう、関係ないよ真白」
「ぇ」
ピタリ、と。
ずらされた下着の隙間からぬるっとした硬いものが押しつけられて。
ビクン、て。
腰が跳ねる。
「だって真白全然気付いてないんだもん。」
「何……」
「………なんでもない。集中して?」
「━━━━」
ビクンっっ
嘘……。
挿入、って、くる。
ゆっくりと、内壁を押し広げて挿入ってくる、ものすごい圧迫感。
だけど同時にそれは。
「………っ、ぃ…-」
まだ慣らしてないその場所への強引な挿入。
それはものすごい痛みも、同時に連れてきた。
「やっぱ、キツいか」
痛い。
痛い。
痛い。
逃げたい。
逃げたい、けど。
後ろ手に両手はギリギリと痛いくらいに捕まってて。
体は机に押しつけられて。
力で敵うはずもない相手な、わけで。
わずかに引くくらいの動作も、今は出来ない。
まさに身動きひとつ、出来ない。
「力抜いて、真白。これじゃ全然動けない」
「む、り……っ、も、抜いて、いたい…っ」
「………大丈夫。すぐ悦くなるよ」