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地縛霊は孕ませたい!?

第5章 頑張って我慢して?




地縛霊は、言いました。


『消えちゃうかどうか、試してみる?』







超絶生意気で意地悪で、中学生のくせに上から目線で。
かと思えば守ってくれたり。
そのくせ殺そうと、したり。
何考えてんのか全然わかんないくせに。
こっちの考えは全部ただ漏れ。
だいたい始まりからしてあたしが不利でしかないわけで。


『子供孕まないと死ぬ』
『エネルギーがないと消えちゃう』
『エネルギー作れるのは俺だけ』


とかとか。


ほんとかどうかもわからない条件突きつけて。
しかも天秤にかけられてるのはあたしの命。



従うしかない条件はただひとつ。



毎日毎日あいつに抱かれること。
繋がる、こと。
じゃないとあたしはこの体を維持できないわけで。
好きでもない男に抱かれるのはやっぱり大好きな婚約者がいる身としては、楽しいもんでもない。
だから思ったの。
エネルギーは、1日1日そんなに消費するものなのかなって。
現に病院に入院していた1ヶ月。
あたしはちゃんと『存在していた』。
消えたりなんか、してなかったから。


あたしの疑問に、あいつはこう答えた。


『消えちゃうかどうか、試してみる?』



って。







あれから時計の針はそろそろ一回りしようとしてる。
今のところ体には何の変化も、起きてない。
ついでにあいつも、姿を見せてない。
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