第2章 緊張の連続
<貴方side>
…………よしっ
手際よく晩御飯の準備を済ませ、みんなが帰ってきたらすぐに食べられるようにテーブルに人数分のお皿を並べる。
料理の途中に神谷さんから1人来客が来るからとLINEが来ていたため、少し多めに作った。
(みんなの味に合うかなぁ……)
そんなことを考えながら、リビングにあるソファにボスッと横になった。今まで職を失って家で休んでいた時間が長いため、少し活動しただけでのぞみの疲労度は溜まっていた。
更にのぞみは人見知りであるため、わずかな時間であっても人と会話することでストレスが溜まる。皆が気を使って話しかけてくれていることを感じ取るからこそ、余計に申し訳ない気持ちとストレスとで疲れていた。
(でも、中村さんと話すのは慣れてきたかも…)
(他の皆とも早く仲良くなれたらいいなぁ……)
そんなことを考えながらのぞみは静かに目を閉じ眠りについた。