第2章 緊張の連続
神谷「のぞみちゃんだっけ?岩田さんからなんて聞いてここに来たの?」
神谷さんが台本から目を離し、私に質問してきた。
貴「えーと、私が仕事失って家でぐうたらしてたら岩田さんがいらっしゃって、マネージャーかお手伝いさんやってみないかって」
神谷「え?それだけ聞いて了承したの?」
貴「?、はい、了承する前に勝手に決められた感じですけどね」
ふにゃっと笑うのぞみに心無しか神谷の頬が赤くなる。
神谷「君面白そうな子だね〜、可愛いし」
小野「そうそう!俺も初めて見た時可愛いなって思ってたー!」
可愛いと言われたなんて何年ぶりだろうか。嬉しさで口元が緩む。
福山「あ!ちょっと笑った!笑った顔も可愛いね」
杉田「おれは死んだ目で見つめられたりもしたいがな」
皆からの可愛い合戦によって、のぞみの口元はゆるっゆるに緩んでいた。(最後は違うけど…)
少しずつ打ち解けられたような気がした。