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烏野クール美女マネは元最強セッター

第36章 春高へ向けて


貴方side

__



IH予選、敗退。

皆それぞれ悔しい気持ちはある、けど次の舞台は早くもやってる







★★





田中「大地さんは春高に行くって言った」


昼放課。私は縁下に呼ばれ2年は全員、1組の教室に集合していた。



成田「春高…1次予選は8月だっけか…」

田中「俺達でもう一回行くって言った。敗戦に浸ってる余裕無えよ」

貴「…」

影山「…」











田中「3年生来ねえな…」

帰りの部活。3年生は時間になっても、なかなか体育館に来なかった。




ガタタッ!

体育館のドアが音を立てて開いた。


澤村「やばいやばい早く!」

菅原「!行くぞ春高」




皆の気持ちは、一つみたいだ












____
 

烏養「俺達は優劣を決める試合で負けた。青城は強かった。俺達はそれに劣った、それは現時点の結果で事実だ」


皆は黙って烏養さんの言葉を聞く。



烏養「_で今日のIH予選決勝 優勝は白鳥沢。準優勝は青城だ」

日向・影山・貴「!」



烏養「県内でさえ、あの青城より上が居る。強くなるしか無え。_次の目標はもう、分かってると思うが春高だ。」

貴「…」


烏養「高校バレーの大会ではIHと並んでデカイ大会だ。春高が1月開催になって3年も出られる様になってからは出場する3年にとっては文字通り”最後の戦い”だな」

…最後か…


烏養「じゃあ、とりあえずここは主将に一発気合入れてもらおうか」


澤村「………昔 烏野が一度だけ行った舞台、もう一度 あそこへ行く。東京、オレンジコートだ」

田中「うおっしゃああぁ!!」




でも、烏野は試合経験がまだ少ない気がする。

どこかと練習試合組めればなー…








バアン!

全「!?」



勢いよく体育館のドアが開かれた。

入って来た武田先生は焦りすぎてか転んでしまった。



菅原「先生!?」

烏養「大丈夫か!?」

西谷「武ちゃん!?」



武田「い…」

武田先生は顔を上げた。







武田「行きますよね!?」

そして、武田先生は大声を出す。

日向「!?どこに!?」

影山「鼻血出てます!」










武田「東京!!」





そう言った武田先生の手には、しわくちゃになった紙が握られていた。
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