【NARUTO】0.01の世界で【カカシ(六代目火影)】
第2章 second
「ん…」
それと同時に、のぷっくりとした唇にカカシの薄く柔らかな唇が吸い付いた。
チュッチュッと軽やかなリップ音が鼓膜を震わせる。
思わず引いた長い髪の揺れる頭を、カカシは逃さないようにと引き寄せ、深く深く口付けた。
ねっとりとした舌が唇を割り、歯列の隙間を縫っての熱い舌を追う。
力の抜けていく体を耐えさせようと広い肩に手を置くと、そこから更に沈み込むように腰が引き寄せられ、はカカシの座る火影の椅子に全ての体重を預けた。
貪るように唇を重ねたまま、濃厚なキスが繰り返される。
熱く短い吐息を切なそうに吐き出す彼女の瞳は、長い睫毛によって閉ざされ、いつの間にかその目には愛しい六代目火影の姿など映ってはいなかった。
それなのに、細い腰に回された手から身体に点った熱が唇を、触れ合う足を、密着する肌を通して伝わり、にカカシの存在を視覚以上に伝えていた。
ツ――と、糸を引いて離れたカカシの唇が、今度は瞼に落とされた。
柔らかくくすぐったい感覚に目を開けると、視界いっぱいに優しく微笑むカカシの顔が広がった。