【NARUTO】0.01の世界で【カカシ(六代目火影)】
第1章 first
深夜の火影執務室。
六代目火影の秘書として働くは、先程ここへ訪れた忍が提出した書類を手元のバインダーに丁寧に挟み、明日の事務に回せるよう手際よく準備をしていた。
「ふー。漸く今日の任務報告が全て終わったな」
『そうですね。お疲れ様です六代目。何か飲みますか?』
「んーそうねー……いや、やっぱりいいかな」
キィと椅子の音が鳴る。
カカシは彼の少し後ろに立つへ、スイと流れるように視線をやった。
自分のことを下から見上げる、色っぽく光るカカシの目。
の胸がトクンと小さく跳ねた。
この後彼の口から何を要求され、そしてどんな事が起こるのか、容易に予想がつくからだ。
「髪解いて、眼鏡外して、コッチきて」
『……あの…六代目?』
「何?」
『…なんでこんなことを…』
は徐々に高鳴る鼓動を聞かれまいと必死に取り繕いながら、恐る恐る、髪を纏める太く赤いリボンと、顔の大半を占める大きく丸い牛乳瓶の底のように分厚い眼鏡に手を掛けた。