第13章 クリスマスと雪まつり
もしかして、大人なのにサンタさんが居るって信じてるとか…?
そのセリフ吐くなら時計を逆回転させて子供の姿のナイトメアになってから言ってよね…
「いや、サンタはいるんだ!それに、その他にもあるだろう!クリスマスイルミネーションを見るとかパーティとか…」
イルミネーション…
ああ…そっか…ホグワーツに居た時も元の世界の時も縁が無いものだったな…
似たような事であるとしたら一回だけ…三大魔法学校対抗試合のダンスパーティだけだ…
あの時は途中からナイトメアが夢の中に引きずり込んだんだった…
だったらないじゃん…
ハートの国の舞踏会では食べ物を食べてただけだし…
今回のクリスマスは…
「私は戻るぞ…芋虫…」
あっ…ユリウスが自室に戻って行った…
グレイは行事の準備に向かった…
私も手伝おうとするとナイトメアが腕を引っ張って抱き寄せる…
「何するのよ…ナイトメア…」
意識しない様にしていたのに‥
「今回のクリスマス…私に君の時間を預けてくれないか?」
「えっ?」
それってどういう?
「でっデートしてくれないか?」
デートって…え!?
顔がだんだん火照ってくる…
心…読んでるよね…?
「良いわよ…ナイトメア…」
その代り…
病院に逝ってね?
吐血した後のデートなんて…真っ赤な道を敷いていきそうで嫌だし…
血の味のキスも勘弁してほしい…
「…善処しよう」
スノウの笑顔に苦笑いするナイトメアであった…